C-②ESのテンプレ作成完全版

このnoteは

  • 5分で読めます
  • ES作成に使える4つのテンプレを知ることができます

これだけ見ればESテンプレが作れるnote

―構成の基本と、自己分析の落とし込み方を解説―

エントリーシート(ES)に何を書けばいいかわからない。
書いてみたものの、どこかしっくりこない――。
そう感じている就活生は、決して少なくありません。

このnoteでは、「誰でも使えるESのテンプレート構成」「自己分析の内容をESに落とし込む方法」の2点を中心に解説します。
ESが苦手な方や、これから書き始める方にとって、ひとつの道しるべになる内容です。


1. ESの基本構成(テーマ×文字数)

企業ごとに設問の切り口や文字数は異なりますが、実はある程度「型」に当てはめることができます。以下に、代表的なテーマとそれに対応した構成・文字数の目安をまとめました。


【テーマ①】学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

文字数目安:300~400字

構成テンプレート:PREP法ベース

  • P(結論):何に取り組んだのか(最初に要点)
  • R(理由):なぜその活動に力を入れたのか
  • E(具体例):何をどう工夫し、どんな壁があったのか
  • P(結果・学び):成果や得たもの、それが自分にどう影響したか

ES例文

 私が学生時代に最も力を入れたのは、飲食店でのアルバイトにおける新人教育の改善です。
 忙しい店舗で、戦力になるまでに時間がかかる新人が多く、「もっと効率的に教えられないか」と課題を感じたことがきっかけです。店舗の運営効率にも影響が出ていたため、自分にできることを考え、教育方法の見直しに取り組みました。
 まず、業務を細かく分解し、マニュアルを独自に作成しました。さらに、段階ごとのチェックリストを導入し、「何ができるようになったか」を可視化することで、新人自身の成長実感を高める工夫もしました。最初はマニュアル通りに進まない場面も多く、試行錯誤の連続でしたが、先輩スタッフからフィードバックをもらいながら改善を重ねました
 その結果、習得にかかる期間が平均で約2週間短縮され、「教える側の負担が減った」と社員の方からも評価をいただきました。この経験から、自ら課題を見つけ、工夫と改善を重ねて形にしていく力を身につけました。今後も、現場で気づいた課題に対して主体的に動き、改善に貢献できる人材でありたいと考えています。


【テーマ②】志望動機

文字数目安:300~500字

構成テンプレート:WHY→WHAT→FUTURE

  • WHY:なぜその業界・企業に惹かれたのか(きっかけ)
  • WHAT:企業のどこに魅力を感じているのか(具体的な共感ポイント)
  • FUTURE:入社後、どのように貢献したいか・成長したいか

ES例文

 私は「人と社会を支えるIT」に惹かれ、IT業界を志望しています。大学でのレポート作成やゼミ活動でITシステムの恩恵を実感し、「仕組みをつくる側に回りたい」という想いが芽生えました。特に、多くの企業や自治体の業務を陰から支えるSIerの存在を知り、ITによる社会貢献の大きさに感動したことが、志望の原点です。
 貴社に魅力を感じたのは、「顧客に寄り添った課題解決」を重視している点です。HPで紹介されていた事例では、単なるシステム開発ではなく、業務理解を深めたうえで最適な提案をしている姿勢に共感しました。また、教育体制やチームでのフォローも充実しており、文系出身でも安心して成長できる環境が整っていると感じました。
 入社後は、まずインフラや開発などの基礎技術を着実に身につけ、お客様に信頼されるエンジニアを目指します。将来的には、上流工程にも携わり、「課題の本質を見抜いて解決策を提案できる人材」になることが目標です。ITを通じて、人と社会に貢献し続けられるエンジニアとして成長していきたいです。


【テーマ③】自己PR

文字数目安:400~500字

構成テンプレート:強み→エピソード→再アピール

  • 強み(結論):自分の武器を端的に表現
  • 根拠(経験):それを体現した具体的なエピソード
  • 再アピール(まとめ):その強みをどう企業で活かせるか

ES例文

 私の強みは「粘り強くやり抜く力」です。課題や困難に直面しても、納得がいくまで試行錯誤を重ね、最後までやり遂げる粘り強さには自信があります。
 この強みが最も発揮されたのは、ゼミでのデータ分析プロジェクトです。テーマ設定からデータ収集、仮説検証までを学生主体で進める中、私はデータの偏りや仮説のズレに悩まされ、何度も方針転換を迫られました。一時は中間発表に間に合わない状況にまで追い込まれましたが、地道に資料を見直し、週ごとに小さな目標を立てて軌道修正を繰り返しました。最終的には、教授から「分析の質が最も高い」と評価され、達成感を得られました。
 この経験から、成果を出すために必要なのは一時のひらめきではなく、継続的な努力と粘り強さだと実感しました。業務の中でも、すぐに結果が出ないシステム開発や顧客課題への対応など、粘り強く向き合う場面が多いと考えています。この強みを活かし、貴社の一員として信頼されるエンジニアを目指して貢献していきたいです。


【テーマ④】失敗経験・挫折経験

文字数目安:300~400字

成テンプレート:Before→Crisis→Action→After

  • Before(背景):何に取り組んでいたか
  • Crisis(壁):どんな困難に直面したか
  • Action(対応):どう乗り越えたか、具体的な行動
  • After(結果):何を学び、今にどう活かしているか

ES例文

 大学2年時、私はゼミで行ったグループ研究のリーダーを務めました。メンバー全員の意見を尊重しながら、全体の進行を管理することを心がけていました。
 しかし、意見をまとめきれず、議論がまとまらないまま時間だけが過ぎ、発表直前まで内容が定まらない事態に。結果として中途半端な発表になり、教授からも厳しいフィードバックを受けました。メンバーとの関係もぎくしゃくし、「自分にはリーダーの適性がないのでは」と落ち込みました
 この経験をきっかけに、私は「全員の意見を平等に扱うこと=まとめ役としての責任を果たすこと」ではないと気づきました。それ以降は、目的に沿った議論の軸を示し、必要に応じて意見を絞るよう意識を変えました。次のプレゼン発表では、明確な方向性のもとで準備を進め、チーム全体の満足度も高い成果を得られました。
 この経験から、対人調整力だけでなく、状況に応じて判断を下す決断力の重要性を学びました。今後、チームでの開発や顧客折衝の場面でも、この学びを活かし、より良い成果を出せるよう努めていきたいと考えています。


2. 自己分析をESに落とし込む方法

「自己分析はしているけれど、それをどうESに落とすかが難しい」
この段階でつまずいている方は非常に多いです。

以下は、自己分析からESに活かすための3ステップです。


Step①:「価値観」と「行動パターン」を把握する

まずは、自分の中で大切にしている価値観や、これまでの行動の傾向を明確にします。
例:

  • 価値観:「周囲を巻き込みながら何かを成し遂げることにやりがいを感じる」
  • 行動パターン:「目標が決まると、情報を集めて戦略を立てるタイプ」

Step②:経験を棚卸しし、「印象に残っている行動」を深掘る

自己分析で浮かび上がった経験から、ESで使えるストーリーを抽出します。
ここでは、「自分の強みが発揮されたエピソード」を探すのがコツです。

ポイントは「頑張ったこと」ではなく「成長・変化が見えること」。


Step③:企業が求める人物像と“接点”を見つける

最後に、「その企業にとって、なぜ自分が魅力的なのか」を論理的に結びつけます。
企業の採用ページや社員インタビューなどから「求める人物像」を読み取り、自分の経験や強みと接点を作ることが重要です。

たとえば、

  • 「チームで成果を出す力を求める企業」に対しては、ゼミやサークル活動での連携経験
  • 「変化への柔軟性」を評価する企業なら、アルバイト先でのトラブル対応の話などが有効です

まとめ:ESは「自己分析×構成テンプレ」で誰でも形になる

ESは、“型”を知っていれば誰でもある程度の完成度までは書けます。
とはいえ、型に頼りすぎるとテンプレ感が出てしまうため、なぜ自分がその経験をしたのか」「そこから何を得たのか」を言語化することが重要です。

就活は、他人との比較よりも、自分の言葉で伝える力が問われる場です。
このnoteをきっかけに、自分の強みを明確にし、ESにしっかり落とし込めるようにしていきましょう。

ESは

  • 自分のことを過不足なく伝えられる(内容・構成)
  • 企業の求めているものとぶれていない

のどちらもが必要なのでES添削を依頼するときは

  • 自分のことを理解してくれている
  • 企業の求めているものを理解している
  • 就活・ESについてしっかり知識や経験がある

人に依頼するようにしましょう!

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必要があればLINEでお声掛けください。

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